「癒居」について

癒居(ゆい)の名前の由来

 「癒居」は、支え合い、喜び合う関係づくり

 を目指し、自分史を織りつづる居場所として

 名付けました。

 

日本の山村では田植えや稲刈りなどの時に村人が集まり

互いに力を貸し合う「結い」という制度があります。

そこには、生きんとする人たちの活動があり、人として

支え合いのこころ、相互扶助の精神があります。

私たちは、生まれた時から人と人との深い絆のもとに

生かています。

最期のステージを迎え、自分らしく人生をしめくくるため

条件を「結い」のこころで整えます。

NPO法人 癒居(ゆい)

①沿革・活動

数年前より介護福祉士養成に従事していた教員有志で

ターミナルケアについての学習を進め、多様な種類の

福祉施設や看取りの家を見学、終末期の新しい選択肢

として、是非ホームホスピスを作りたいという思いに

至りました。

 

・平成23年2月1日 NPO法人癒居 設立

物件のリフォーム、地域説明会、地域の医療機関や

介護保険サービス機関との連携など準備を始めました。

 

・平成24年4月1日 

  加古川市に初めてのホームホスピス開業

5床あるベッドは常に満床で、入居希望の問い合わせ

も多く寄せられます。

 

・平成25年8月 1床増床

この4年間で15人の方を看取りました。
地域住民やボランティア等ご支援くださる方々も増え、

普通の家のような暮らしを大切にした日常が経過して

います。

②理念

少子高齢化とともに核家族化、単身世帯化が進み、血縁

関係による介護力は弱まり、終末期をどこでどのように

過ごすかは大きな社会問題となり、特にがん患者の増加

は著しく、病院は看取りの場ではなくなり、療養の場が

探し求められています。高齢者の中にも従来の大型施設

ではなく、最期まで自分らしく暮らせる場を求める人も

おられます。そのような方々に住み慣れた地域で第2の

我が家としてご入居いただき、ふつうの暮らしの中で

安心して人生のまとめができるように、専門スタッフが

最期まで寄り添います。地域の様々な医療・福祉サービス

と連携しながら、ご高齢者、特に末期がんや進行性疾患、

難病などのご病気や諸事情を抱えた方々やご家族のお力

になりたいと考えています。

③事業概要

NPO法人癒居(ゆい)

末期がんや進行性疾患、難病などのご病気や、諸事情

を抱えた方々にご入居いただき、人生の締めくくりの

お手伝いをさせていただきます。ターミナル期を迎えた

方々が人生を振り返り、旅立ちの準備(自然死)ができ

ますよう最期まで寄り添います。
人間の老い、衰え、病の進行は自然なことと受け入れ、

これらの症状をご本人にも理解してもらい、上手く付き

合って過ごしていただけるようサポートに努めます。
NPO法人癒居は、ホームホスピス事業の他、訪問介護

事業、居宅介護支援事業も行っています。

訪問介護事業所癒居(ゆい)

ホームホスピスの入居者様をケアさせていただくとともに、

ご自宅でのケアをサポートします。身体・精神上の障害が

あるために、日常生活を営むのに支障がある方に対して、

ご自宅での日常生活(身体介護・生活)援助を行います。

居宅介護支援事業所癒居(ゆい)

  2020年7月に閉鎖いたしました。

 永らくのご支援・ご指導を賜り、誠にありがとうございました。

 

 

④事業方針

(1)第二の我が家のような暮らしを実現する
ここは施設でも病院でもありません。少人数(6名程度)の
居住者がお互いに支え合いながら主体的に生活を送る「家」。
第2の我が家として、豊かな人間関係・社会関係を継続して
自由に自分らしく生活できるようサポートします。
(2)自分史を織りつづり、安心して人生の締めくくりが
  できるように支援する
看護師や介護福祉士など専門スタッフが24時間常駐し、
「寄り添い人」としてサポートします。今までの人生を
振り返り、どう生き抜きたいかを共に考え、やり残しが
あれば実現できるように働きかけます。また、入居者が
希望されれば、最期まで生活を共にして看取りのケアを
提供します。
(3)穏やかな療養生活が送れるように環境を整える
近隣の病院受診や往診が受けられる体制を整え、病気の
痛みや精神的な苦しみの軽減に努めます。美味しい食事、
笑いや楽しみの持てるプログラム等を提供し、免疫力を
高めます。地域の在宅サービス提供機関との連携を図り、
より豊かな生活が送れるようにします。
(4)地域の活性化に努め、支え合う関係づくりを目指す
居住者が社会の一員として地域活動に参加できるよう
サポートします。また、近隣住民が安心して老後を迎え
られるよう健康相談、行事のお誘い、学習会の開催など
を通して地域との交流を図り、支え合う関係づくりを
目指します。
(5)看取りの文化を継承するための研究活動を行う
家族や大切な人に見守られ安心して旅立つことができる
よう準備をし、最期までお付き合いするのが看取りです。
「命のバトン」が引き継がれるように日本古来の看取り
文化を継承できるよう教育機関や医療機関との連携を図り、
理解を深めるための研究活動を積極的に行います。

*事業所の運営に関する方針

1. 利用者が可能な限り、その有する能力に応じた自立した

 生活を営むことができるようにします。


2. 利用者の心身状態や環境に応じて、自らの選択に基づき

 適切なサービスが提供されるようにします。


3. 利用者の意思及び人格を尊重し、利用者の立場に立って

 提供されるサービスの公平中立をきします。


4.利用者の所在する市町村、在宅介護支援センター、地域

 包括支援センター、居宅介護支援事業者、介護保険施設等

 との連携を深めます。